中3になったばかりの4月中旬、息子は突然学校へ行けなくなった・・・
何よりも笑った顔が素敵な彼が笑わなくなり、頭の回転が早く成績も良かった彼が勉強を捨て
スポーツが大好きで小学生時代はサッカー、中学はバスケに打ち込んできた彼が運動を一切しなくなった。
それは、すぐに受け入れるには耐え難く、あまりにも私にとって残酷な日々の始まりだった。
不登校から抜け出せるかもしれないチャンスだった修学旅行
それに行けなかったことは
私にとって大きなショックだった。
コロナ禍で小学5年生のキャンプに行けなかったことを
「ずっと楽しみにしていたのに行けなくて本当残念だったんだよね」
と言っていた息子を思い出す。
そんな息子だからこそ、きっと修学旅行だって行きたかったはずなんだ。
行くか行かないか、ご飯も喉を通らないほど悩み抜いてた息子を思い出す。
中間テストが受けられず大きな失望の最中で
立ち直れないままに
修学旅行に参加するのは難しかったんだろう。。。
修学旅行が終わって
修学旅行が終わった週末に部活🏀のみんながサプライズで
息子を訪ねてきてくれた。
息子には内緒で部屋まで案内し
いつもと変わらないノリでみんなが息子の部屋へ入って行く(笑)
息子は大層驚いていたが、部活のみんなだと分かるなり
すぐに笑顔になっていた
ああ、その笑顔・・・
私の大好きな笑顔、優しい笑い顔
ずっと見たかった( ; ; )
私は泣きそうになるのを堪えながら
1ヶ月ぶりに友達と会う息子のひとときを邪魔しないよう部屋を出た
息子の部屋からたくさんの笑い声が聞こえた
私は胸が熱くなった。
短い時間ではあったけどこんな夜更けに
部活や受験勉強の忙しい合間に集まってくれたみんなに感謝しかなかった。
こんなに素敵な部活のメンバーに出会えて息子は幸せだなぁと思った。
なかなか出来ることじゃない。
みんなが帰る時、息子もちゃんと外まで出てきてみんなをお見送りしていた。
ついこの間まであった男の子ならではの軽快なやりとりを懐かしく感じた。
みんな本当にありがと〜〜〜〜〜〜〜〜う!!!
息子の部屋へ行くとそれぞれが買ってきてくれた
修学旅行のお土産がたくさん置いてあった(泣)
私はまたそれに涙する・・・
友達に会うことを避けてきた息子に黙って
勝手に部屋へ招き入れてしまったことを息子は怒ってはいなさそうだった。
そして、みんなの話しをする息子の声は少し高揚していて
ああ、みんなに会えて嬉しかったんだなぁ、ということが伝わってきた✨
1日の大半を1人で過ごしてきた息子にとって久々の刺激的な日だっただろう。
息子が学校へ行けなくなってからのこの2ヶ月の私の思い
私は親なので、どうしても私の価値観の中で判断しがちで
息子がとにかくこんな状況になってしまって可哀想
そう思ってしまっていた。
そんな私の気持ちに共感してくれる人が大半で
修学旅行についても行けなかったことを悔やんでばかりだった。
でも・・・
「本人が行きたくないって言って、行かなかったならしょうがないじゃん」
「無理して行ったとしても本人が辛いだけじゃない?」
そう言ってくれた人がいた。
私は、ハッとした。
確かに、、、
そうだ。
大事なのは息子の気持ち
息子がどうしたいか
・・・
じゃないの?
私はこの時、ああ、私、今まで自分のことばかりだった・・・と思った。
息子が学校へ行けない、ということは私にとって辛くて辛くて受け入れ難いもの
息子が世の中のレールから外れた = 育ててきた自分もそのレールから外れた
その思考がずっとずっと付きまとって、普通に考えれば当たり前のことを
いつの間にか私は普通に考えれなくなっていた・・・
息子は息子で、私は私なんだ
それぞれが1人の人間で、息子には息子の人生がある
あたかも私は息子の人生を生きている感覚になっていた。
息子にとってみれば、自分を守るために学校へ行かない、ということを
選択した可能性だってある、
ということに初めて気づいたのである。
究極言えば、もしそれでも無理して学校へ行っていたとして、
心が壊れて自ら命を絶つことだってあったかもしれない。
少なくとも息子は一年以上無理をして学校へ行った結果
防衛反応が働き、それを回避したのかも・・・
今だから過去を振り返り、そう思えたりするが、
息子の心の状態を本当に気づいてあげられなかった・・・
それは私がいくら親だとしても息子の気持ち全て分かる訳ではなく
例えば気づいて最大限対処していたとしても不登校になっていたかもしれない
それは本当に分からない
でもきっと私の子育ての中で息子をそうしてしまう何かがあったと思うし
息子自身が自分の選択で学校という仕組みや制度に対して
何か疑問を持ってしまったこともあったかもしれない
画一的に右に習えをさせられる、定期テストや小テスト、
自分のことを振り返させられるシートの提出など
日々の学校生活で評価され続ける仕組みに疲れてしまったのかもしれない・・・
先生や部活、友達関係でひょっとしたら何かあったのかもしれない・・・
原因はきっと一つではないだろう
それでも、
それでも、
それでも、
私は私自身を責めずにはいられない
それが母親なんだろう
これをずっと背負っていくんだろう
いつまでそれが続くのか先の見えないトンネル
終わりのない真っ暗闇の中、手探りで歩き続ける
日々の息子の行動や言動に一長一短を繰り返しながら
息子がまた前を向いて歩いてくれるようになるまで
私は何が正解か分からないけれど
色々試しては試行錯誤して息子と対峙していく
息子は1人の人間、私のモノではない
どのぐらいの時間が必要か分からないけれど
息子が息子らしく幸せであって欲しい
だたそれだけを願って
これからも日々を大切に過ごしていこう