不登校の現実

All

自分の大切な子どもがある日突然不登校になって、

それが中学3年生だったとしたら、あなたはどうしますか?

高校受験どうなってしまうの???

私はとにかく、、、

ほんと〜〜〜〜〜に、焦りました💦

つい先日、文部科学省の発表によると、不登校の状態にある小中学生は約34万人にのぼり、11年連続で増加し過去最多になったそう。

また高校生においても、約6万8千人となりこちらも過去最多となりました。

令和5年度における不登校児童生徒の人数


小学校 130,370人

中学校 216,112人

高 校  68,770人

令和5年度における不登校児童生徒の割合


小学校 2.14%(47人に1人

中学校 6.71%(15人に1人

高 校 2.35%(43人に1人

(出典:文部科学省 令和5年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果概要

割合から見て分かるように、小学校と高校では1クラスに不登校が1人、中学校では1クラスに2人ほどいてもおかしくないという状況が見受けられます。特に中学校では小学校に比べ、大幅に増えています。

中学生は心や体の急激な発達、思春期特有の感情、学校生活における勉強や部活、受験のプレッシャー、友人関係など様々なストレスにさらされ、それがきっかけになってしまうことが多いのかもしれません。

学年ではなく1クラスにおいてだから、
これって結構多いなあ、と感じてしまう・・・

不登校の定義(文部科学省)

文部科学省によると、不登校とは「何らかの心理的、情緒的、身体的、あるいは社会的要因・背景により、児童生徒が登校しない、あるいはしたくともできない状況にあるために年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的理由による者を除いたもの」と定義しています。

この30日欠席って、例えば週1回休んでも30日は超えてしまう。

遅刻や早退は欠席ではないので欠席扱いにはならない。5限から登校でも遅刻であって、欠席ではないのだ。

とはいえ、それを毎日のように繰り返していれば、不登校予備軍と言えなくもない。

なので文科省の定義による30日以上休んでいる子、という統計での数字以上に不登校傾向の子は潜在的にもっといるのではないかと想像できる。

まぁ正直、私のように何ヶ月も休んでいる息子を持つと、週1休むぐらいでも学校へ行っていたり

午後から登校でも行けている子が羨ましいけれど・・・

休んでしまったとしても週に何回かでも学校へ行ってくれていれば・・・

息子がなってみて初めて分かることは、不登校はそんな簡単には解決しない、ということ。

とくに中学生だと、自我もある程度確立されてきて、親の思う方にもっていくのは難しいと感じる。

今後のことについて学校の先生、進路指導の先生と話しをした。

そこで言われたことは

授業の1/3以上を欠席すると

テストがどれだけいい点数(90点以上)だとしても

内申は1です。

・・・・・。

高校受験において通知表の内申点はとても重要だということはもちろん分かっている。

息子が住んでいる地域では中学1年生、2年生の時にどれだけ内申が良くても、

出席していても、高校受験において評価されるのは中学3年の時だけ

中学3年の時の内申が全て。

だから学校の授業を1/3以上欠席してしまったら、おのずと通知表は1なのだ。

なんて厳しい世界・・・。 

そう思ってしまった(笑)

人生において、まだまだ未来ある若者の大事な時期の選択肢が

たった30日で人生が変わってしまう・・・

何だろう。このモヤモヤとした感情は。

その仕組みを頭では理解できても・・・

そう叫びたいほど

自分もその仕組みに乗っかり歩んできて、今までなんの疑問も抱かなかったことが

社会のレールからたった1/3外れただけで、取り戻せるチャンスがかなり奪われてしまう。

それまでの成績が良かった子にとって、それはとても不利なことなのだ…

今までの頑張ってきた自分を否定されたように感じてしまうだろう。

それは、その現実は、不登校の子どもをもっとダメにする。

だって今から頑張っても遅いんでしょ?

って賢い子ならそう思ってしまうと思う。

子どもって大人ほど視野が広いわけじゃないから、

「大丈夫まだやり直せるよ!」って言っても全然伝わらない。

学校って何なんだろうなぁ。

もっと自由に好きなところで学べたらいいのに。

行けなくてもちゃんと成績がつくシステムがあれば

誰も取り残されないのに。

この現実は当事者になってみないと分からないぐらいツライ仕組みだ。

こんな仕組みがあるから、私たち親は子供を何としてでも学校へ行かせないと、と

余計に思ってしまう。

そして、不登校でただでさえ傷ついている子供に、時にはひどいことを言い

追い討ちをかけてしまう・・・悪循環。

確実に。 そう言い切れる。

でも、もし今これを読んで同じようにそう感じている方がいたら

私が言えることは

今はまだ、そう、思えないかもしれないけれど・・・

私も全部が全部、いつもそう思えるわけではないけれど、

それでも信じたい。

息子を。

私が信じてあげなきゃ、そう思う。

だから、

きっと、きっと

少しずつ、少しずつ

ゆっくり、ゆっくり

見えてくるもの、変わってくることがあるはずだから

そんなこと言ったって、日々はどんどん過ぎていくし

時間は待ってくれないんだから無理!

うん。確かに、そう。 時間はみんな平等だもの。

でも不登校って

クスリを飲んだら治る病気でもない、こうしたらいいですよ、という明確な解決策もない。

だからこそ、私たち親は辛抱強く寄り添うしかないんだ。

すぐにはそう思えなくてもあなたのペースでいい。少しずつでいいから。

そう思えるだけでも日々が少し違ってくるから。

不登校の親である私たちが焦る気持ちもとっても分かるし、

ただでさえ終わりが見えず、この世の終わりのようにしんどくてツライ日々を過ごし、

もどかしい気持ちを抱え、吐き出す術もないこの現状に

ただただやりきれないのも分かる。

不登校。うん。本当、親にとっては、まさに戦い。

でもきっと大丈夫。そう思ってみよう。

やれることはあるはずだから。

やれることを見つけてみよう。

何回も砕け散るかもしれないけれど。

それでも根底にある

それを思い出して。