中3の息子が不登校になった時、夫婦でしたこと

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息子が不登校になり始めた時、

悲しすぎて、ただただうろたえて、自分の気持ちをまず処理することで

いっぱいいっぱいだった私に比べて、

夫は冷静だった。

息子のこれから起こり得る未来をある程度予測して、解決するためにはどうしたらいいか、を考えて夫は行動していた。

ズタボロだった私に代わり、担任の先生とのやりとりも夫がしてくれた。

そして息子との朝のやり取りもしてくれた。

今日は学校へ行くのか行かないのか? 遅刻してでも行くのか?

この朝のやり取りほど苦痛なことはない・・・💧

行かないという返答に、いちいち私は打ちひしがれ、

心をもっていかれていたからね・・・

だから夫が冷静であったことは私の救いでもあった。

夫はすぐさま高校について調べ始め、息子が学校に行かなくなってから

3週間後にはN高見学を予約してくれていた。

そしてその後も続々と夫は通信制高校を予約し見学していた。

中学校から渡された “不登校の親が集まる会” への参加もし

そこで得た情報をもとにカウンセリングにも通い始めた。

本当は息子に受けて欲しかったのだけど、息子は頑として行こうとしなかったし、

「なんで知らない人と話さないといけないの?」と、自分の置かれている状況を分かろうとはしなかった。

「息子が行かなくても俺は1人で行ってくる」

そう言って出かけて行く夫を、私は感心の眼差しを向けていた。

私はその間、どちらかというと全然そうゆう気分になれなかったのと、

仕事の休みをとってまで行く気持ちになれなかった。

夫は息子が不登校になったことを会社に打ち明け、色々とそのことで休むこともあるかもしれない、と会社への打診もしていた。

私は、というと自分の子が不登校だなんて、仕事先には知られたくなくて、周りの目を気にして、必死にやり過ごそうとしていた。

そんな風に不登校になってしまった息子への対応として、

この時、夫は対処するなら早い方がいい、そう言っていた。

確かにそれは本当に間違いない。

夫の対応は本当に早く、とても良かったと思う。

受け入れられず、しばらくどうしていいか分からず、時だけがただただ過ぎていくこともあるだろう。

そう思うと私たち夫婦、特に夫の対応はかなり早かったと思う。

が、しかし、息子は一筋縄ではいかない・・・

そしてそれを上まる勢いで、

学校という枠の中、中学3年生というのは

進路について次から次へ色々なことが押し寄せてくるのだ。

始まって間もない頃はまだ、不登校を早い段階で解決できる希望を持っていた。

だからこそ夫は早く行動し、仕入れた情報を元に

ことを証明するために、動いていたといっても過言ではない。

ただ情報を集めるのはそんなにたやすいことではない。

不登校になったらこうした動きをしてください、みたいなマニュアルは一切ないのだ。

自分たちで色々調べて、平日仕事をしながら、週末を頑張って動いたとしてもある程度の時間は必要。。。

そうこうしている間に息子は中間テストが受けれず、今までみたことのないような闇に落ちていった・・・。

学校の行事は待ってくれない。否応なくそれはやってきて、その度に私たちを苦しめる。

そう。本当に。これはなかなかに難しいことで

そのバランスが上手くいかないし、とってももどかしい・・・

もっと早く、もっと早く、誰でもいいから次はどうしたらいいか教えて!!!!

そう言いたくなる。私たちだけでは手に入れられる情報は少ない。

学校側がくれる情報なんて想像以上に全然ないのだ。

でも早く子供の不登校をなんとかしたい!

そのもどかしさ、ストレス、不登校の親の孤独は限りない・・・

不登校になってしまった子への対応として学校は欠かせない、と私は思うが、

それもこれも全ては担任の力量によるものが大きく、

家庭訪問してくれるかどうかだって、先生の信念によるものが大きい。

そして大抵の場合、あくまで学校側は息子に学校おいでよ!というスタンスでやってくる。

不登校の子にとって(人によるとは思うが)学校へおいでよ、と言われることほど苦痛なことはない。

行けるならとっくに行っている・・・子供は心の中でそう思うことだろう。

これだけ不登校の子が増えているのに、それに対する対応がちゃんとできる教師がいないことも不思議で仕方ない。

ある程度、専門的な知識を持っている人が学校に必要では?そう思う。

スクールカウンセラーではなく、学年を超えて、早い段階での家庭訪問や親の話しを聞いてアドバイスをくれる小回りのきく先生が。特に中学3年生には必要である・・・。

まぁそれは義務教育には求めすぎなのかもしれないけれど・・・

6月初旬に夫は集めた通信制の高校から見学に行って良かったと思えるものを

パワーポイントで資料を作り、息子にプレゼンテーションをした。

夫が一生懸命見学して仕事の合間をぬって作成したプレゼンをされた息子が、心の中でどう思ったのか私には分からないが、私は息子のために道標を示した夫に感謝した。

きっと息子も高校生になれない訳ではないことが分かって、少しホッとした部分もあったのではないかと思う。

私たち夫婦も『普通の高校生(全日制)』でなくてもいい・・・

そう思えることができた。

息子を通して知らなかった世界も広がった。

多様性という言葉に助けられ、多様な生き方がある、ということを学んだ。

 子供が不登校になってすぐしたこと 


・通信制高校について調べ、見学に行った
・不登校の親が集まる会への参加
・市が設けている教育支援センターなどでカウンセラーに相談する

この他にもしたことはあるけれど、それはまた別の記事で書いていきたいと思う。

専門家に話しを聞いてもらうことや
不登校体験者の話しを聞くことは
実感としてかなり大事である、と思う。

聞いてもらうことで、心持ちが少し楽になるから。