中学3年生になったばかりの4月中旬、息子は突然学校へ行けなくなった・・・

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4月、中学3年生になった息子。

クラスは友達や担任の先生にも比較的恵まれたので私は安堵し、

このまま順調に勉強や部活をこなし受験を乗り越え、高校生になってくれると思っていた。

だから、

まさか、

うちこの子に限って・・・

それはあまりにも唐突で、、、まさに青天の霹靂(その時は)

ただただ、なす術もなく息子が毎朝起きてこず、学校へ行かない・・・

という現実がやってきた。

頭痛、吐き気、めまい、腹痛、下痢・・・・

とにかくあらゆる症状を訴えて、毎朝起きてこない。

私は毎朝、何回も息子をお越しにいき、声をかけ続けた。

「おはよう、起きなよ、間に合わないよ!」
「ねえ、起きないの?体調悪いの?」
「頭痛?学校行けないほど痛いの?」
「少しぐらい我慢して行けないの?中3なんだし行かないと勉強わからなくなるよ」

色々言っていたと思う。。。

仕事が休みの日は朝だけでなく、「遅刻でもいいから行きなさい」とひたすら言っていた。

声をかけながらも、私はその時点でとにかく不安と焦燥感で押しつぶされそうだった。

そしてどうすることもできず、3日連続で息子が学校を休んだ時、

私は、先の見えない真っ暗闇のトンネルの中に入った…

ああ、もう、これは無理な気がする。

息子はもう、このまま学校へ行けないかもしれない、そう思った。

たった3日連続で??? そんなこと思うか??? と思われるかもしれないけれど

そう思うには理由があって

なぜなら、本当にこうならないかと問われれば、こうなるかもしれない、と

ある時期から思っていたから……

そう、中学2年の夏過ぎたぐらいから……

私はその度に
「学校行けない程、頭痛いってそんなことある?」
「少しぐらい我慢して行けないの?」
「頭痛や腹痛ぐらいで休むってどうなの?」
「私はそれぐらいなら学校行っていた」

と、ベッド脇で寝ている息子に言い続けた。(息子は息子でそうゆう時、寝たふりをして私をガン無視をする・・・)

ズル休みなんじゃないの? と心で思っていた。

引きずって連れて行くような年齢でもなかったし

私がどれだけ「行きなさい」と言っても、起きる気配がないので仕方なく……という感じでお休みをさせていた。

こうゆう時は決まって昼ぐらいに元気になって食欲もあり、ゲームをしたりしていたから。

だから、大したこのない症状で平気で学校を休む選択をする息子に腹が立って仕方がなかった。

次第にそうゆう息子に私は慣れてきて、勉強の成績も悪くないし、毎日&週末も部活を頑張ってるし

思春期に突入して扱いづらいので、まぁ月2回ぐらい休んだとしても、

大目にみるか、と思っていた……

中学生になって、体や心の変化、繰り返される定期試験など

彼なりにプレッシャーがあったのかもしれない。

彼のイライラが酷く、頭痛や腹痛でお休みするのは割とテスト前が多かった。

テストが終わってしまうとスッキリした顔に戻っていたように思う…

だから私なりに分析をし、彼はやりたいこと(部活)は頑張れるんだ、と思った。

その代わり、勉強は必要最低限しかしなかった。

それでも成績は中の上だったのでもっとやればもっと上にいけるのに、と度々彼に言っていたと思う。

はい、頭痛で2回休んだーーーー

頭痛は精神的なもの、何かしらのストレスによるもの、

はたまた天気痛なのか、偏頭痛持ちなのか…

頭が痛くて学校へ行けない、という気持ちを全く理解できなかった私。

私も頭痛には中学生ごろからよく悩まされている方だったが

それで学校を休む、という選択はなかった。

学校へは熱でもない限り、行くのが当たり前で育った。

息子の症状を色々はっきりさせたかったので、

とりあえずMRIを撮りに脳の病院へ連れていったが

「綺麗な脳ですね」と言われ、なんの異常もなかった。

先生から「頭痛はどんな時に起きますか?」と聞かれ

息子は「天気が雨や曇りの時に結構痛いです」と答えていた。

すると先生から「夏休みはどうでしたか?お盆の時の台風はどうでしたか?」と問われ

私はハッとした。。。

そう、彼はその時、全然元気だったのである。

彼も「その時は大丈夫だったような・・・」と言っていた。

ひとまず、頭痛が起きた時に飲む痛み止めと、偏頭痛かもしれない場合の薬をもらった。

私は帰りの車の中で確信した。

やはり頭痛の原因は天気痛や偏頭痛ではない、と。

夏休み、お盆以外は毎日のようにあった部活や練習試合を

文句も言わず天気の悪い日も体調不良を訴えることなく、

部活へ行っていた彼を思い出した。

なるほど、そうか。

まぁ薄々思っていたけど、やっぱり学校が少しストレスなんだな、と。

それが身体症状となって出ているんだなと。

病院に行ったことで、私はそれが少し分かって良かったな、と思った。

頭痛の原因はストレスなんだ。

ストレスなんて多かれ少なかれ誰もがあることだし、上手く付き合っていけば問題ないでしょと思った。

息子は少し神経質なところもあるし、昔みたいに勉強は頑張らなくなったけど

学校の課題や小テストなどはちゃんといい点とっていて、

私の見えないところで、たくさん頑張っているんだ。
そんな息子を認めてあげなきゃ、、、それが必要なことなんだ。

私は徐々にではあるが、今の息子を受け入れようと思った。

出来のいい息子に期待してしまい、もっと、もっと、、、、と思っていた自分を反省した。

私が変われば、きっと息子の体調も反抗期&思春期も落ち着いてくれる

そう思っていた。

だから、この時はまだ、状況が少しずつ悪化していくとは全く思っていなかったし

むしろ、良くなっていくと思っていた。