ゴールデンウィークに始まった部活の試合に

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3日連続で学校も部活も休んだ息子は、4日目にしてやっと学校へ行った。

ああー、良かった。やっと行ってくれたーーーー!

その日は部活も普通にして帰ってきた。

これで気を取り直して、毎日行ってくれることを願った。

が、

次の日、、、、

そんな願いも虚しく、、、

少し急げば間に合う時間に起きてきたのに

「もう間に合わない」と言う・・・

そして、お休み。。。(はぁ・・・疲れる)

それからは起きてはくるけど「やっぱり行けない」と言ったり

前日の夜にはしっかり明日の準備をして寝たのに

朝になると「行けない」と言う息子…

(はぁ???? 何それ、もういい加減にして、ほんとしんどいんですけど・・・)

一体、私の息子はどうしてしまったの?

つい先日、誕生日だった私に手紙をくれた時

「受験も部活も頑張るからね」と書いてくれていた…

それを書いてくれた息子と同一人物なのかと思ってしまうぐらい

受け入れがたいことだった。

今まで、子どもが当たり前のように学校へ行っていたことが
当たり前ではなくなると
日常生活の全てが壊れていく気がした。

音をたてて崩れていく、、、という表現があるが、その気持ちがよく分かった。

築き上げてきたものがある日、突然、立ち行かなくなる・・・

子どもが学校へ行かない、なんて私には関係のないことだと思っていた。

自分の身に起きるはずがない、と。

夜寝る前から明日行ってくれるかを気にし続け

朝起きた瞬間から息子が起きてくることを祈り

起きてこないと家事と仕事へ行く自分の準備で忙しい中

部屋まで何回か声をかけにいき

今日は行かないと分かると心臓が締め付けられた。

学校への欠席連絡、担任の先生や部活の顧問とのやりとり

仕事に出かけても、置いてきた息子を気にして、どこか集中力のない自分。

学校を休み始めてから初めて、土日の部活も行かなかった。

体調が思わしくないんだそう。。。

ここまで頑張ってきた部活だからせめて大会へは行って欲しい。

部活の仲間もかなり息子のことを心配してくれていた。

最後の大会、全員で迎えたい、そんな強い気持ちが伝わってきた。

私は「みんながあなたのこと待ってるよ」

と伝えた。

息子も「うん、さすがに行くよ」と言ってはいたが

学校を休み始めてから「明日は行く」と言う息子に何度も裏切られてきたので

本当に行くのか私には分からなかった。

私は息子が部活の大会に行けなかったらどうしよう・・・

部活のみんなに申し訳ない、最後の大会なのに試合メンバーの1人として穴をあけること

みんなの気持ちを少なからず乱してしまうことの

申し訳ない気持ちが半端なく、胃がキリキリする毎日を過ごしていた。

前日の夜から大会当日朝まで、私はずっと神経が張り詰めていた。

本当に息子はちゃんと起きてくるのか?

起きて準備したとしても、途中でやっぱり行けないと言い出さないか?

だから車に乗るまでは本当に安心できなかった。

朝、出発の予定時間を考えてもかなり早く起きてきた息子。

おおおお!!!!起きてきた!!!!(嬉)

内心高ぶる気持ちを抑え、普通に接しなければと思う私。

息子は淡々と朝ごはんを食べ、着々と準備と着替えをし

あれだけ毎朝ぐだぐだ理由をつけて学校へ行かなかった人とは思えないぐらい

すんなり車に乗り込んだ(泣)

ああ、、、良かったー!本当に良かったー!

私は車の中で泣くのを必死にこらえた・・・

部活メンバーに温かく迎えられ、久しぶりすぎて照れくさそうに入っていったが

そこには久しぶりにみる息子の笑顔があった。(彼は笑った顔が素敵なのである)

私はそんな息子の表情を久しぶりに見ることが出来て

今日は本当に来れて良かった、そう思った。

大会も順調に勝ち上がり、優勝🏆までした✨

そんな3日間(朝から晩まで)を息子は休まず、朝も早くから起きて、文句も言わず準備し

会場ではみんなと仲良く話しをして笑っている姿をずっと見てきた。

試合にこそ(もちろん)出られなかったけど、バスケを楽しそうにしている姿は相変わらずで

本当に学校行ってなかった??と思うぐらい、この3日間、生き生きしていた🌼

部活の先生も嬉しそうで、私に「もう彼は明日からの学校も大丈夫そうですね!」と

息子にも「お前明日からはもう来れるよな!」と言って、

息子も「はい!」と答えていた。

だから私も「そうですね!本当にご迷惑おかけしました。また明日からよろしくお願いします。」

そう伝えて、3日間の大会を終えた。

この大会に行ったおかげで共通の話題🏀ができ、久しぶりに息子との会話も増え

今日のチームの勝因はあそこにあったとか、今日は誰々の3ポイントの調子が良かった、とか

どこどこのチームのバスケの戦術が、どうとか・・・

たくさん話せて私も嬉しかったし、楽しかった。

ああ、こんな当たり前のことさえ、出来なくなっていたんだなぁ、と改めてこの時思った。

学校へ行けない、ということが

こんなにもこんなにも、受け入れられない、受け入れたくない・・・

私が本当にどうしていいか分からなかったのだから

当の本人である息子はもっとどうしていいか分からなかったのだろう。

部活の大会で優勝した賞状と旗を持って、写真を全員で撮影した時

ここに息子が居ることが出来て良かったと思った。

息子が学校に普通に行っていれば

当たり前のようにあった週末のバスケの応援や勝ち負けの喜びや悔しさ

学校での出来事による何気ない息子との会話

それらを親としても楽しみに過ごしていた私

息子を通して私にもあった普通の当たり前の日常

だからもうこの悪夢は終わりにしてください。

どうか、明日からの学校は行ってくれますように・・・・・・・

ただただひたすら願った。